横浜スカーフ。

それは今から130年前、日本開国直後にヨーロッパに紹介され、その品質でセレブを魅了したシルクスカーフ。

しかし、激動の時代の中で次第に職人の数を減らしてゆくことになります。

それでも匠の技をなんとか継承してきた人たちがいました。しかも、伝統に新たな技術を加えてさらに質をあげ、世界最高水準といってよい品質を維持しつづけていました。

そんな横浜スカーフの魅力を再び世界に紹介したい。そうして立ち上がったのがキヌフローレスです。

このページでは、横浜スカーフの歴史と魅力を簡単に説明します。

01. 歴史をざっとおさらい

女工による製糸の様子

日本はかつて世界最大のシルクの輸出国でした。日本のシルク製品はとても質が高く、とくに開港地の横浜でシルク製品の製造が盛んになっていきました。横浜で作られたシルクのハンカチ、およびドレスなどはヨーロッパの貴族や富裕層に質が良いということで大人気となり、1876年セントルイス、1878年パリ、そして1880年メルボルンと、当時世界最高の万国博覧会において、数々の賞を受賞しました。

貿易の窓口となった横浜商館の様子

長い間、世界最高のシルク製品の産地として君臨し続けた横浜。

しかし、関東大震災、第二次世界大戦…日本を襲った未曾有の災害が、ひとりまた一人と一流の職人を消し去っていき、世界中を虜にしたシルク製品および横浜スカーフは過去のものとなってゆきます。

しかしながら、近年昔の技法を調べ、そこに新しい技術を加えることで横浜スカーフがまた世界で脚光を浴びつつあります。

日本人が誇りとする世界最高のスカーフを、ぜひ体感してください。

02. 今も続く職人技「手捺染」

スカーフの製造技術やデザインなどの情報は、圧倒的に横浜に集中しています。中でも「横浜スカーフ」の手捺染(てなっせん)の技術は150年の伝統職人芸として有名です。

手捺染とは、型の上に流した染料をスケージを使い手作業によって染めていく手法です。白の記事を1枚ずつ版画のように手作業で染めていきます。色や柄で何回も型枠を付け変えるのでとても手間のかかる作業です。そのため職人の技術等により仕上りにも大きな差がでるのが特徴です。この技術水準はフランス、イタリアの水準と同列であり、特に絹のウス地プリント技術は世界一と言われています。横浜スカーフは現在もその伝統を守り続け、世界に誇れる品質のスカーフを生産しています。

03. シルクのススメ

シルクは元来、ダイヤモンドや真珠に負けないほどの光沢を持っている唯一の繊維です。天然繊維の中で最も細く、最も長いシルクは、その特異な構造故に、最も綺麗に色が染まります。その特徴を生かし、横浜開港以来、長い年月の間に、その質感を確立してきました。

夏は涼しく、冬は暖かい。吸湿・放湿性に優れ、着心地の良い繊維です。夏は紫外線をカットし、こもった熱を逃がすため、襟元は涼しく日焼けを防止します。冬は、寒い襟元をカバーし、暖かく保温します。

そんなシルク製品の中でも、「横浜スカーフ」は群を抜いて良質なシルク製品として評価されています。